いよいよ運命の一戦を迎えたわけですが、やはりこれまでの傾向通りアーンハートJRのマシンが一番速いようです。JRとケンゼスは勝たなければいけない点差となっていますが、JRはヘンドリック一門のサポートが見込めるのに対してケンゼスはサポート役がいません。

ただ、JRさんの理想としてはヘンドリックの面々が上位に居るよりも、単独では動けないような下位ドライバーの方がやりやすいわけです。
レース終盤、そんな並びになった時にヘンドリックの面々を切り捨てて縦長にするのが最近の戦術でした。

レースはアンダーグリーンのままレースが進んでしまったため、JRさんの意図通りにならず、次々下位マシンがラップダウンとなります。そしてJRさんもピットクルーの違反により下位へ転落、レースが混沌としてきます。

JRは何とかトップ争いまではもってこれましたが、ロガーノという難敵が待っていました。ジョンソンとゴードンもいるのでJRにとって難しい状況に陥ります。

しかし、残り24周でケセロウスキーが外からやって来ます。ケセロウスキーは下積み時代JRのチームで走っていました。JRとしては当然ケセロウスキーの方がやりやすい相手です。

JRはストレートでケセロウスキを引き寄せて、コーナーではロガーノにダーティーエアーを当てるという高等テクニックを使っていました。
その結果ロガーノを引き離してケセロウスキーと組む事に成功します。

並びがJR、ケセロウスキー、マクマーレー、ロガーノ、メナード、ベインという好条件になったところでJRはラインをホールド。これで圧倒的有利となりました。

ところが、最後のピットインが残ってました。JRさんはタイア交換が必要になり、後ろに下がってしまいます。

そしてビッフルがまさかの無給油作戦を敢行。5ラップショートとは言っても1周2.66マイルですし、燃費走行が一切不可能なレーストラックなのでいくら何でも無謀ですです。ただビッフルが居る事により最後の並びが変わる事になります。

どうなるかと思いましたが、ビッフルがピットに入ることにより最後の並びはJRが完全に有利となりました。

これまでのレースを見ても解るようにJRがケセロウスキーを切り捨ててチームメイトのゴードンに移るとは考えにくいので、ケセロウスキーは目の前に居るJRを後ろから付いて行く事によりチェイス敗退のリスクがほぼ無くなります。

そしてロガーノはJRが勝てば憎きジョー・ギブスが3台も落ちるのでJRに優勝を譲るのがベストです。ゴードンもJR、ロガーノ、どちらかの後ろを確保し続ければ次へ進出濃厚です。

このためJRも勝利を確信していたようですが、誰も予想しなかった結末を迎えます。

深刻なマシントラブルに陥っていたハービックがクラッシュの原因を作ってレースを強制終了させてしまいました。
リプレイは後ろから見るとよく解りますが、完全な確信犯です。

同一周回は30台いましたので、もしあのまま流れていればハービックとハムリンが入れ替わっていました。
当然ハムリンは激怒です。

そもそもNASCAR側としてはグリーンホワイトチェッカーを1回で終わらせる必要が無かったはず。レース前に説明されていた事だったとはいえ、ツマンナイルール変更をする必要が何処にもありませんでした。

観客もハービックが糞みたいな行動をした事を理解していれば、バドワイザーの缶やビンをトラックに投げ入れたのではないでしょうか。 そうなればまたレース終了のルールも変わったはずです。