NASCAR2015第28戦ロードン

このレースでジェフ・ゴードンがNASCARの連続出場記録を塗り替えました。自分がNASCARを見始めた頃、リッキーラッドはまさに「鉄人」という風貌でした。一方ゴードンはまだまだ若いのでかなり違和感があります。
年間36戦で20シーズン無休というのはただただ凄いです。
過去、チェイス行きがほぼ濃厚という状況で子どもが生まれるので1戦休むという話もありましたが、結局休まず乗ったのはこの記録を意識していたのだと思います。

レースはハービックが先頭をキープし続けます。中盤カイル・ブッシュがタイヤトラブルでクラッシュしてしまったために、チェイスへの勢力図が大きく変わりました。
ジョー・ギブスからすればハービックの優勝を絶対に阻止しないといけない状況です。 

ハービックはなるべくタイヤを変えずにトラックポジションキープする作戦に打って出ます。最後のピットアウト時の不運でケセロウスキーに先を越されてしまいました。
ハービックVSケセロウスキーの戦いに注目が集まりましたが、ケセロウスキーのジャンプスタートで脱落します。言うまでもなく前回のゴードンの判定は何だったのでしょうか。ケセロウスキーが怒るのもごもっともです。
ステイアウトしたビッフルも頑張っていましたが、流石にハービックにはかないません。


最後はハービックとピットストラテジーをズラして来たハムリン、ケンゼスの戦いとなります。 ケンゼスが執拗に追い回した結果、ハービックのガス欠という結末でした。

ハービックは12位までのポイント差を考えれば、最後はスプラッシュではなくコンサバに行っても良かったと思いますが、次のドーバーはそこまで得意なトラックではありません。そのため、「ここでリスクを負ってでも勝ちたい」という方針も理解出来ます。ダニカさんがクラッシュをしてカイルに2点献上したように、チームメイトのアシストには期待出来ませんし。

それと目立たない所でガス欠をしていたJRさんがピンチです。 JRさんもドーバーは不得意なので、波乱が無ければカイルに逆転されるはず。
ただドーバーはクラッシュするとほぼガレージ行きのトラックです。それと今年のチェイスは下位の車が途中でリタイアせずに最後まで走っています。そのためボーダーより20点くらい上のドライバーでも安心出来ません。JRさんも普通に走りきればカイルに逆転されても上から誰か落ちて来る可能性が十分あります。

ハービックとクリボーは流石に厳しいでしょうが、残り2人の脱落者は一体誰になるでしょうか。 

NASCAR2015第27戦シカゴランド

ということでNASCAR2015シーズンが開幕しました。
レース早々ハムリンがやらかしてしまいます。

無理にインから抜き行った結果、更に前にいるアルメンディンガーを引っ掛けてしまいます。壁には行きませんでしたが、直ぐにピットに入らず周回遅れになってしまいました。あそこは作業する・しないに関わらずピットロードに入るべきです。

超短期決戦のルールでは一つのミスが脱落につながります。ラウンド1なら1ミスしても概ね大丈夫ですが、今回は空気を読んで2周遅れにしなかったカイルに感謝ですね。
カイルが怪我から復帰した時はハムリンが空気を読んだ走りをしていただけに、困った時はお互い様といった所でしょうか。



レース中盤・終盤になるとやはりヘンドリックが台頭して来ました。まずはジョンソンがハービックに体当りします。
ジョンソンはロガーノに押されてバンクの無い位置まで追いやられました。あのタイミングでバンクに上がらないとスピンの可能性が高いのでジョンソンの走りは仕方ないですが、ハービックに掴みかかられるのも仕方ない事です。

ただ、ハービックがタイヤ破裂の可能性のある状態で走り続けたのは明確なミスだと思います。 クラッシュ→ガレージ行きで42位になるのとピットに入って周回遅れの15位~20位に落ちるのとを天秤比較した場合、チェイスラウンド1なら後者を選ぶべきです。
これがラウンド3以降ならギャンブルで走り続けてもいいと思いますが、ラウンド1なら平均15位フィニッシュでほぼ通過出来ます。このミスにより昨年のチャンピオンが敗退する可能性が大きく出てきました。



それとジェフ・ゴードンの例のリスタートですが、あれがアウトじゃなければ何がアウトなの?という話です。カイルは減速してないですし、ゴードンがファーストライン(加速ライン)とセカンドライン(判定ライン)両方共前に出ています。
加速ラインを跨ぐ以前にゴードンが前に出ている以上、カイルの加速ミスという論法は成り立ちません。 
ゴードンの最終年なんで甘くなるのは解りますが、 短期決戦なだけに判定はきちんとすべきです。

現地解説のレターテが大恩師であるゴードンを擁護するのは解りますが、バートンさんにはゴードンを酷評して欲しかったと思います。


勝敗は残り10周のコーションで大きく左右されました。
カートブッシュやゴードンがステイアウトをするのは解りますが、3番手のカイルがピットに入ったのに対して、4番手のハムリンがステイアウトしたのには理解に苦しみます。

クリーンエアーが約束されるフロントローからのリスタートならともかく、4番手から3番手にジャンプアップするのはあまり意味が無いように見えました。
それとハムリンはピットに入る素振りのフェイクを入れています。後ろにステイアウトして付いて来て欲しい状況で、なおかつ前の3台との車間が大きくある場合、フェイクを入れる必要がありません。 結果、後ろの車は全てピットに入りました。

しかし、NASCARの神様は勝者にハムリンを選びます。リスタートでの紙一重の差が勝敗を分けましたが、そこを制するのが今シーズンのジョーギブスの速さです。
他の3台も上位フィニッシュで、ポイントはトップ4を占めています。
ラウンド1通過は当然として、ハービックをここで蹴落とす走りに切り替える必要があります。
ハービックはラウンド3でフェニックスというジョーカーを持っている以上、仕留めておけばジョー・ギブスがホームステッドに送り込む台数が増える算段となります。
 

NASCAR2015第26戦リッチモンド

追いかけられる立場のクリボーが一番得意としているリッチモンドなだけに実質消化試合でした。レギュラーシーズンのルールに関しては前までのポイント+ワイルドカードというシステムが秀逸だっただけに、とっとと戻して欲しいところです。

レースはケンゼスを筆頭にジョー・ギブス勢による横暴が続きました。怪我したハムリンさえ上位という不思議。右足の靭帯損傷したら普通運転出来ないと思うのですが・・・。
同じトヨタのクリボーをサポートする意味ではジョー・ギブス勢はいい仕事をしましたが、もう少し空気を読んで欲しかったです。
最後はピット作業を決めたアルミローラが3位まで上って来ましたが、逆転出来る雰囲気は一切ありませんでした。

レースの結果チェイスのメンバーが出揃いました。
意外だったのが今シーズン空気だったマクマーレーが余裕で通過した事です。以前のルール(12人枠)に当てはめても通過しています。今のルールってマクマーレーを救済するためのルールだと思ってましたが、未勝利で楽々通過しました。意外性のある男マクマーレーは去年のニューマンみたいにチェイスを掻き乱す事が出来るのでしょうか。

ポールメナードはチェイス初出場です。今年のルールを過去の年に当てはめると過去にも何回かチェイスに出場していた事になるので驚きはありません。順当な結果だと思います。
流石にチャンピオンというのは想像出来ませんが、セカンドラウンドのトラックは地味にいいだけにファーストラウンドを突破出来れば面白い存在になるでしょう。

一方でラウシュは結局チェイス進出が0台という結果となります。10年前は5台中5台がチェイスに行くという偉業を成し遂げましたが、10年後こうなっているとは思いもしませんでした。今シーズンは優勝争いすら絡んで無いので、復活への道のりは険しいと思います。

ようやく長かった消化試合が終わって次からが本番です。昨年はチェイス史上最高と言えるくらい面白かった残り10戦でしたが、今年はどうなるでしょうか。期待して待ちたいと思います。
 
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